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プレスリリース 2008年

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広帯域同軸レーザモジュールのラインナップを拡充

~5GHz対応同軸レーザモジュールを開発~

2008年8月28日
住友電気工業株式会社

 住友電気工業株式会社は、5GHz帯までの広帯域伝送を実現する同軸レーザモジュールの開発に成功し、本年9月よりサンプル出荷を開始します。

5 GHz対応同軸レーザモジュールを開発

 現在、携帯電話などの移動体通信の周波数は、1.8GHz近傍の高周波が使用されています。移動体通信基地局のアンテナで受信した高周波アナログ電気信号は、通常、高周波信号に対応した同軸ケーブルで伝送されますが、同軸ケーブルは使用周波数が高くなると伝送損失が大きくなるという問題があり、現在では、広帯域を特長とする光ファイバを用いて伝送する方式も普及しています。

 光ファイバで伝送するには、受信した1.8GHz帯の高周波アナログ電気信号を光信号に変換することが必要で、当社は、1997年よりこのような用途向けに2GHz対応の同軸レーザモジュールを販売しています。

 

 一方、最近のデータ通信容量の増加に伴い、無線LANよりも広域をカバーでき、携帯電話よりも高速なデータ通信が可能なWiMAX(*1)と呼ばれる無線通信規格が制定されています。WiMAXで使用される周波数帯は2.5GHz、3.5GHz、5.8GHzの3種類があり、当社はこうした周波数帯への適用を図るべく一層の広帯域化を実現させた同軸レーザモジュールの開発に着手し、このたび5GHz帯までの広帯域伝送を実現した同軸レーザモジュールの開発に成功しました。

 本製品の特長は次の通りです。

(1)

当社独自の高周波用実装技術を応用し、広帯域化を実現

光トランシーバ(*2)に搭載される内製10Gb/s用TOSA(*3)の開発で培った高周波用実装技術を応用し、レーザモジュール内の信号伝送路のインピーダンス整合(*4)の最適化を図りました。これにより、高周波数帯での伝送損失低減による広帯域化を実現しました。また、広帯域化の妨げとなる寄生容量(*5)をパッケージの小型化による実装面積縮小によって改善しました。

 

(2)

光アイソレータの設計最適化による反射減衰量の改善

光アイソレータ(*6)の再設計を実施して、最適化を図りました。これによってアナログ信号劣化要因となる反射減衰量の低減を実現でき、より高品質な信号伝送を可能としました。

 

(3)

製造部材の共通化による従来品と同等のリードタイムの実現

本製品は、実装方式の設計変更を実施していますが、使用する部材は従来品と共通化しています。これにより、従来品と同等の数週間程度のリードタイムを実現しました。

 

 

 当社は、本年9月より通信機器メーカー及びサブシステムメーカー向けに本製品のサンプル販売を開始し、年内には量産販売を開始する予定です。

以上

 

【語句説明】

 

(*1) WiMAX

Worldwide Interoperability for Microwave Accessの略称。

IEEE802.16規格を基本にWiMAXフォーラム(WiMAXに対応した各社の通信機器の互換性と相互運用性をテストし、認証を与える非営利法人)にて標準化された次世代ワイヤレス・ブロードバンド規格の通称。IEEE-802.16e-2005規格を基本に120km/h以下の移動性を保証したものが、モバイルWiMAX。

 

(*2) 光トランシーバ

光ファイバの端末に接続される、電気信号を光信号に変換する光送信機(トランスミッタ)、入力された光信号を電気信号に変換する光受信機(レシーバ)を一体化したもの。

 

(*3) TOSA

Transmitter Optical Sub Assemblyの略称。送信用小型光デバイス。

 

(*4) インピーダンス整合

送り出し側回路の出力インピーダンスと受け側回路の入力インピーダンスを合わせること。

 

(*5) 寄生容量

意図せずに回路に負荷されたエネルギー(単位電圧あたり蓄えられた電荷)のこと。

 

(*6) 光アイソレータ

光を単一方向にだけ通す性質を持ったデバイス。

 
 
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