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プレスリリース 2008年

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FTTH用新型一芯双方向デバイスを開発

2008年2月25日
住友電気工業株式会社

 住友電気工業株式会社は、FTTH用機器に用いる新型の一芯双方向デバイスを開発しました。

SXT9241シリーズ

 FTTH(Fiber To The Home)に代表される光ブロードバンドアクセスサービスの急速な拡大に伴い、PON (Passive Optical Network)(注1)と呼ばれるシステムの普及が進んでいます。

 北米では、上り155Mb/s、下り622Mb/sの帯域を最大32ユーザで共用するB-PONと呼ばれるPONシステムが普及していますが、より一層の広帯域化を図るため、上り1.25Gb/s、下り2.5Gb/sの帯域を最大64ユーザで共用するG-PONへのアップグレードが進んでいます。

 PONシステムでは、1本の光ファイバで1.3μmと1.55μmの波長帯の光を、それぞれ上りと下り信号に用いる一芯双方向通信が用いられますが、G-PONでは、最大分岐がB-PONの2倍の64となるため、一芯双方向デバイスには、従来のB-PONよりも高出力な光源と高感度の受光素子、TIA(高機能アンプ)が求められています。

 当社は、このような要求に応えるため、新型の一芯双方向デバイスを開発しました。今回、開発した製品と特長は次のとおりです。

【開発製品】

(1)

SXT4472シリーズ

(G-PONのOLT(注2)用Diplexer(注3)、ITU-T G.984.2 Class B+(注4)に準拠)

 

(2)

SXT9241シリーズ

(G-PONのONU(注5)用Triplexer(注6)、ITU-T G.984.2 Class B+に準拠)

 

(3)

SXT6030シリーズ

(BOSA(注7)、IEEE802.3ah(注8)に準拠)
※全ての製品がRoHS指令(注9)に準拠しています。

 

【特長】

(1)

バーストモード(注10)対応技術
 SXT4472シリーズは、当社既存の一芯双方向デバイス構造にバーストモードTIAを実装したG-PONのOLT用Diplexerで、G-PONの OLTに必要とされるバーストモードに対応しています。G-PONは、B-PON/GE-PON(注11)と比較して、短時間でバーストモードに対応する必要があり、この仕様を実現するためにリセット信号ピンを備えています。

 

(2)

1パッケージ技術
 SXT9241シリーズは、G-PONのONU用Triplexerで、送信用の光通信用レーザー(LD)、受信用のフォトダイオード(PD)/アバランシェ・フォトダイオード(APD)(注12)及びTIAを同一パッケージ内に実装する当社独自の「1パッケージ技術」を採用し、小型化と低コスト化を図りました。更にONU対応として、アナログ受信PDを外付けすることで、G-PONのONUのビデオ信号受信にも対応可能としています。

 SXT6030シリーズは、局舎側から出る光ファイバを1対1で加入者に直接接続するP2P(Point to Point)システム用の一芯双方向デバイスで、本シリーズも「1パッケージ技術」を採用し、小型化・低コスト化を実現しています。

 

 

 なお、今回開発した一芯双方向デバイスは、2月26日(火)~28日(木)に米国サンディエゴで開催される「OFC/NFOEC(注13)2008」の当社グループ会社、エクセライトコミュニケーション(ExceLight communication)ブース(#2135)にて展示致します。

以上

 

(注1)PON (Passive Optical Network)

FTTHを実現するために使われている光ファイバ網の構成。局舎側から出る1本の光ファイバを16~64本に分岐させ、各家庭に配信する。局舎側の光ファイバ本数を少なくすることで低コストなシステムを構築することが可能となる。伝送規格により、B-PON、GE-PON、G-PONなどがある。

 

(注2)OLT

Optical Line Terminalの略。PONシステムの局舎側におかれる光加入者線端局装置。

 

(注3)Diplexer

送信LDと受信PDを集積した一芯双方向デバイス

 

(注4)ITU-T G.984.2 Class B

G-PONの国際標準規格

 

(注5)ONU

Optical Network Unitの略。PONシステムの家庭側におかれる光加入者線終端装置。

G-PONシステムでは、双方向通信に加えて映像信号の配信も行うため、G-PONのONUには、ディジタル信号の受信器に加え、ビデオ信号の受信器も付加されている。

 

(注6)Triplexer

送信LD、受信PDに映像信号受信用のPDも集積した一芯双方向デバイス。
G-PONのONUには、Triplexerが用いられる。

 

(注7)BOSA

Bi-Directional Optical Subassemblyの略。

 

(注8)IEEE802.3ah

米国の標準化機関The Institute of Electrical and Electronics Engineers-Standard Associationが規定するGE-PONの標準

 

(注9)RoHS指令
EU(欧州連合)が2006 年7 月1 日に施行した有害物質規制。電気電子機器への特定有害物質(6物質:Pb(鉛)、Cd(カドミウム)、Cr6+化合物(6 価クロム化合物)、Hg(水銀)、PBB(ポリブロムビフェニル)、PBDE(ポリブロモジフェニルエーテル))を一定量以上含有した電気製品をヨーロッパ(EU)内で発売することを禁止するもの。

 

(注10)バーストモード(Burst Mode)

PONの光ファイバ網で伝送する場合に、局舎側の受信器に必要となる性能。1つのファイバが複数に分岐しているため、各家庭から局舎側への送信は適当な空白時間を間に挟みながら時分割で行われる。こうした信号をバーストモードと呼ぶ。OLTに内蔵するアンプは、この信号に対して最適な受信状態を実現するための機能が付加されている。

 

(注11)GE-PON

Gigabit Ethernet Passive Optical Networkの略。上り/下り1Gb/sの帯域を最大32ユーザで共用するシステムで、日本ではNTTをはじめとする大手通信事業者で加入者向けの光ブロードバンドサービスに広く利用されている。

 

(注12)アバランシェ・フォトダイオード(APD)

小さな信号レベルまで受信可能なフォトダイオード

 

(注13)OFC/NFOEC
Optical Fiber Communications Conference and the National Fiber Optic Engineers Conferenceの略

 

 

本件に関するお問い合わせ先

住友電気工業株式会社
広報部東京広報グループ  TEL:03-3423-5234

 
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