住友電工ホームへサイトマップお問い合わせ
製品情報会社案内プレスリリース株主・投資家情報研究開発CSR活動

Researcher Clip

Home > 研究開発 > Researcher Clip > 自動車技術研究所 制御通信ネットワーク研究部 安全統合システムプロジェクト 目々澤 泉

Researcher Clip - sep 04,2007 より小型で高効率なモータの実現を目指し、新たな巻線技術に取り組む 自動車技術研究所 制御通信ネットワーク研究部 安全統合システムプロジェクト 目々澤 泉

自動車技術研究所 制御通信ネットワーク研究部 安全統合システムプロジェクト 目々澤 泉 イメージ

2000年入社。フォトニクス事業部で通信用LDモジュールの開発を担当した後、オプトエレクトロニクス研究所に異動。LDチップの開発に携わる。2003年より現研究所に所属し、パワーエレクトロニクス研究部次世代モータプロジェクトで巻線の開発に取り組む。

01 研究内容 02 住友電工だからできること

研究内容

次世代モータの実現に不可欠な巻線技術の向上
自動車技術研究所 制御通信ネットワーク研究部 安全統合システムプロジェクト 目々澤 泉 イメージ01

 自動車技術研究所では、圧粉磁心を用いた次世代モータの開発に取り組んでいます。自動車用のみならず、家電用など、モータはあらゆる領域において小型化・高効率化が求められています。燃費や消費電力などの性能に直結し、ひいては環境対策にもつながるからです。そのカギを握るのが、形状の自由度が高く小型化に適している圧粉磁心なのです。

 とはいえ、コアとなる圧粉磁心の技術だけが進歩してもモータ全体の進歩にはつながりません。もう1つの主要構成品である巻線の進歩も不可欠なのです。そしてそれが、私が取り組むテーマです。

 モータは、巻線を何重にも捲くほど性能が高まります。しかしそれは、大型化をもたらします。そこで、限りあるスペースに効率良く捲くために、巻線の形状やサイズの最適化を行いました。

モータの小型化実現に向け、試行錯誤
自動車技術研究所 制御通信ネットワーク研究部 安全統合システムプロジェクト 目々澤 泉 イメージ02

 ただ単純に小型化しただけでは世の中に送り出せる製品とは言えません。小型化しながらも性能を維持することが重要です。モータは巻線以外にも、コア(鉄心)や配電部材など複数の部品から構成されており、チーム一丸となって小型化、高性能化に取り組みました。

 巻線にとって最も重要な課題は、形状を最適化するための加工技術と耐熱性の確認でした。加工技術については、巻線として重要な絶縁性を低下させない加工条件を試行錯誤の末に整えました。耐熱性に関しては、車載用などではより過酷な環境での使用が想定されるため、実際の車載環境にできるだけ近い状態を再現するなど、新たな評価系の構築を行い、信頼性の確認に取り組みました。

住友電工だからできること

社内に蓄積された巻線技術のノウハウがかけがえのない財産
自動車技術研究所 制御通信ネットワーク研究部 安全統合システムプロジェクト 目々澤 泉 イメージ04

 住友電工は銅線に関しては100年強の歴史を持つ会社です。これが現在の開発にとても役立っています。例えば課題解決のためのヒントを得ようと社内の資料を探していても、数十年前に書かれたものから今に役立つ知識を得ることができるんです。そのときどきには製品化などに結び付いていなかったとしても、先人たちが研究を行い、記録を残しておいてくれたことは、私たちにとってかけがえのない財産です。

また、現役の社員でも、豊富なノウハウを持った人がたくさんいます。机上の理論だけでは十分ではありません。現場で蓄積された「知恵」が不可欠なのです。それらを身につけた人たちから実際に話を聞くことができ、開発へと落とし込んでいけるのも、歴史が持つ強みではないでしょうか。

自動車技術研究所 制御通信ネットワーク研究部 安全統合システムプロジェクト 目々澤 泉 イメージ05

 まだまだ試行錯誤を重ねている段階の私たちの研究開発ですが、社会全体からの大きな期待をひしひしと感じています。一刻も早く環境に貢献できる製品を世の中に送り出したいと思っています。

専門用語紹介

▼ 圧粉磁心
磁性粉末を個々に絶縁し、それを加圧成形した材料。高周波帯域で良好な電磁変換特性を示し、成形の自由度が高く小型化が容易といったメリットを持つ。また、モータなどの製品を廃棄する際には材料の分離が容易なため、リサイクルに適しているという特徴もある

前のResearcher Clipへ 次のResearcher Clipへ
Researcher Clip インデックスへ
ページトップへ

(C) 2011 Sumitomo Electric Industries, Ltd.
サイトのご利用にあたって個人情報保護方針