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斬新なデザインが決め手となったマルチドリル開発

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PROJECT STORY 02

斬新なデザインが決め手となったマルチドリル開発 「住友電工ハードメタル(株)」の看板製品

06. 知財戦略の推進

 革新的なデザインの「マルチドリル」は、その製品の機能・汎用性から世界的な知財戦略が早急に必要とされていました。知財・法務部門と連携して国内、海外で特許登録などの知財活動をおこなったことで、他のドリル製品との競争力を確保することができました。しかしドリル製品は市場のすそ野も広く、特許侵害であっても時間対費用の面で交渉を断念した事例も多くあります。

 早くからの知財戦略で、世界のドリル業界のトップメーカーと有償実施権供与あるいはクロスライセンスの契約を締結したことなどもあり、「マルチドリル」は広く認知・使用されるようになりました。

07.新製品の開発

 このような展開で事業は拡大していきましたが、新しいニーズ、需要にこたえて新製品も逐次投入していきました。「ロングマルチドリル」(ドリル直径の 25倍もの細く長い穴をあける)、「刃先交換式SECマルチドリル」(再研削が不要)などがあります。これらもユーザーのコスト低減、環境配慮などに貢献するものとして期待されています。

08. 最後に

「マルチドリル」の開発・育成にあたっては以下がポイントとなりました。

  • 斬新なデザイン開発と超硬専業メーカーとして培ってきた材料・コーティング技術との融合
  • さまざまな環境・設備の下でも安定して使えるようにする技術対応力  −「エンジニアリング力」の向上
  • 再研削体制などのサービス体制の構築
  • 生産技術・生産・販売、さらに知財・法務ほか関連する部門が一致団結して「マルチドリル」の事業拡大を推進したこと

 企業の活性化にとって発明は必要・不可欠なことであり、それを促進するための環境の整備は非常に重要なことです。  しかし、昨今、発明訴訟がマスコミでよくとりあげられますが、発明は製品化し、育成することがより重要であり、そのためには多方面からの力を必要とすることを認識しておくべきだと思います。

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